世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ（製造年）違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended（銀賞）もしくは Gold Editors Choice（金賞）が毎号決定します。

ラッセイ ホワイル・ウィー・ウォント    46.0%

  • 地域: ハイランド
  • ブランド: R&Bディスティラーズ
  • 価格帯: 26-70
  • 入手可能場所: ヨーロッパ
  • 掲載号:144号

ローラ・フォスターSCORE7.5

香り
最初はファンキーな草木の臭がする。その後、誰かがその上にリン酸トリクレシルを振りかけた。アーモンドミルク、シナモン、レモンの塩漬けを弱火でゆっくり調理しているような匂い。
味
オルチャータを思い起こさせる味。舌触りはかすかにグレーンを感じさせ、シナモンが織り込まれた甘いでんぷん質のライスミルクみたいなボディがある。薬っぽいヨードの感触が頭上を吹き抜け、その後にパルマバイオレットのパックで立ち往生する。
フィニッシュ
甘くて塩気があり、包帯にくるまれたような後味。ボウルに入れたキャベツスープのような風味もある。
コメント
ピートの効いた薬箱が、クリーミーな特徴と良好にバランスをとっている。しかし植物性のクセが減点の対象になった。

マーク・ニュートンSCORE7.4

香り
イチゴとクリーム。わずかに雑味のような感触があって、後から草葉のような特徴が現れる。全粒粉ビスケット。率直なところ、あまり前面に出て訴える要素はない。
味
モルト風味と草のような感触が全体の核心にある。オレンジ、ヘーゼルナッツ、挽いたアーモンドの風味も伴っている。オーク由来の風味が姿を見せるが、さほど多くはない。スパイシーで、灰のような感触がある。
フィニッシュ
余韻は短く、オーク香の強いシャルドネとモルテッドミルクビスケットを感じさせるフィニッシュ。
コメント
夏向けの味わい。ただし疑問の残るカスクが一部で使用されているような感じがする。